ストレス科学ストレス科学研究所

ストレスに強くなるライフスタイル

3.心と筋肉の緊張をほぐす”筋弛緩法”

ふつうに生活していても、肩がこったり、腰が痛くなったりすることがありませんか?
ストレスがたまっているときは、知らず知らずのうちに全身の筋肉が緊張し、部位によってはこりや痛みを感じるようになります。

“筋弛緩法”は、「人間は、体が緊張しているためにストレスを感じる」という仮説に立ち、筋肉を弛緩させることができれば、大脳の緊張も抑えられ、ストレスも減るという考えに基づいて開発されたものです。

筋肉は、一度力を入れて緊張させ、ゆるめると、さらに力がゆるみます。
筋弛緩法をマスターすると、生活の中での緊張にもすぐ気づけるようになり、心身のストレスを除くために役立ちます。

次のことに注意して、練習してください。

  1. 機会を見つけては、繰り返して練習する。
  2. 1回の練習時間は5~10分。
  3. 力を入れるときは、最大力の70~80%程度にする。
  4. 力を入れて5~8秒はその力を維持する。その後、すーっと力を抜く。
  5. 力を抜いている時間は10秒以内にする。
  6. 力を入れたときとゆるめたときの筋肉の感覚の違いを十分に味わう。

※漸進的筋弛緩法
エドモンド・ジェイコブソン(Edmund Jacobson)が開発した漸進的筋弛緩法は、よく知られたリラクセーション技法です。筋肉の緊張と弛緩を繰り返し行うことにより身体のリラックスを導く方法です。

監修:村上正人(国際医療福祉大学教授・山王病院心療内科部長)

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