ストレス科学ストレス科学研究所

ストレスに強くなるライフスタイル

4.ストレス解消のための睡眠

海外の実験でこんなものがあります。

睡眠時間が4時間くらいの人は、満腹中枢に働くレプチンという脂肪細胞から分泌される物質の分泌が少なくなり、空腹感を強くするグレリンという胃壁細胞から分泌される物質の分泌が多くなります。

そのため、睡眠不足の人は空腹を感じやすく、食事をしても満腹感を感じにくいためについ食べ過ぎてしまうのです。

また、睡眠時間が少ないと、うどん・そば・パンなどの炭水化物や菓子などの甘味への欲求が特に強くなることもわかっています。

実際に、睡眠時間別の体重では、適度の睡眠時間とされる7~8時間の人に比べて、それよりも少なくても多くても体重が増える傾向がみられます(下グラフ)。


※短時間睡眠者(5〜6時間)
※標準酢睡眠者(7〜8時間)
※長時間睡眠者(9〜10時間)


また、睡眠時間が短すぎても長すぎても、死亡率が上昇することが分かっています。


睡眠不足はストレスの大きな原因でもあります。
肥満や生活習慣病を予防するには、適度の睡眠時間を取って、上手にストレス対処することが大切です。

監修:村上正人(国際医療福祉大学教授・山王病院心療内科部長)

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