ホーム > 先端生命医科学研究所 > 啓発・教育研修事業

啓発・教育研修事業

市民講座「赤ちゃんからお母さんと社会へのメッセージ」

発達障害の子どもたちの抱える問題は、医療と社会の狭間に多く存在します。今回の公開講座では、重症心身障害施設、大学病院の周産期医療現場、発達障害児の学童期の現場で活動する関係者がその活動の現況と、今日的課題を様々な観点から紹介し、皆様とともにその将来像を考えたいと思います。

入場無料(先着130名様) ※お申込みが必要です。
開講日時 2015年3月29日(日)  13:00~16:40 市民講座ポスター
リーフレット(会場案内図)
講演内容 コーディネーター
水谷 修紀(東京医科歯科大学・名誉教授)

基調講演「インクルージョンからフュージョンへ」
江川 文誠 (重症児・者福祉医療施設 ソレイユ川崎 施設長)

「親子の愛と力を信じる見守る‐大学病院における育児支援」
片岡  愛 (東京医科歯科大学)

「重度心身障害児の通う学校 -インクルーシブ教育の実践」
佐塚 丈彦 (横浜市立上菅田特別支援学校 校長)

パネルディスカッション
会   場 早稲田大学 国際会議場 第2会議室(東京メトロ東西線「早稲田」駅より徒歩10分)
主   催 公益財団法人パブリックヘルスリサーチセンター

多くの皆様に御参加頂き盛会のうちに終了いたしました。有難うございました。

今回の講座のパネルディスカッションでは、大変多くの参加者の皆様より、ご質問を頂きました。時間の制約のた、その場で回答できなかったご質問につきまして、下記のように各先生方の回答を掲載させて頂きます。どうぞ、ご参照ください。

質問 重い医療ケアが必要な児が増えている中、将来、親亡き後、グループホームでケアしきれるかが不安。ヘルパーができる医療ケアが今後増えていくのか?(例えばカニューレ挿入等)

回答 対象行為の拡大は法律を改正するのではなく、厚生労働省令を変えることで対応ができることになっています。ですから将来的にこれらの拡大が出来る仕組みになっています。実は今年度も拡大について検討会議などで議論されたのですが、まだ初回の6行為の定着を見ていないことから、拡大は先送りされました。今後の拡大に関しては当事者からの訴えや世論などが重要な要素となるでしょう。 (江川先生)

質問 成人の発達障害の方と、定型発達の方の理解(共有)はどこまで可能か。発達障害(ASD)の方の認識が独特でまた個人によって違うので、対応に困ることが多々あるため厳戒を感じる。医師の立場から具体的に良い方法(考え方)などがあれば、教えて頂きたいです。

回答 基本的にはいろいろな人がいることを「お互い」に知ることからしか始まらず、結局共同生活空間なしには何も進まないということだと思います。発達障害のある方の感じ方、考え方と健常といわれる方の感じ方の差異は、国が違った時の育った文化による感じ方、考え方の差異にも似ていて、初めは違いばかり気になりますが、付き合っていくとお互いの良い点もみえてきてくるものだと思います。違いを乗り越えるのは「お互い様」なのだという視座が最も大切だと思います。(江川先生)

質問 すくすく外来、すくすくの会での相談内容のほとんどが新生児・乳児期のようでしたが、小学校入学前後以降の相談はありますか?

回答 小学校入学前後以降の相談も行っています。(片岡先生)

質問 障害のある子のきょうだいについてはどのような支援が考えられていますか。

回答 障害のある子のきょうだいについてはどのような支援が考えられていますか。兄弟も大切な家族の一員であると同時に、家族の愛が兄弟にも届いていますよ・・のメッセージが兄弟自身にも感じられるようにする。その子だけ・・・にならないようにサポートを心がけています。 兄弟が一緒に来たときも、親だけではなくお姉ちゃんお兄ちゃんともお話しします。一緒。というメッセージを伝えたい。育児には変わりないので、ママ達と試行錯誤を一緒に・・・です。また兄弟の自己犠牲の上に成り立つということはさけたいことです。だったらどうする?どうしたらできる?本当はどうしたい?・・・で考えて、共有ゾーンを見いだしていくことが大事かなと思います。みんなが笑顔の・・・。(片岡先生)

質問 外来相談になかなか行けない方のために、ポイントやQ&Aが少しあると助かると思うのですが。

回答 講演でも話しましたが、情報が錯乱する中、ママ達がいろんな情報に振り回され困る現実を経験しているので、その人その家族にあったアドバイスがいいと考えているので、あまりQ&Aは考えていません。育児は試行錯誤、一緒に悩む、”一緒に考え・つくる”。をモットーにしたいと思っています。対面でいきたいですね。

質問 医療・福祉・学校・地域等の横のつながりをつくる際に、ご苦労されている点や大事にされている事は何でしょうか。

回答 まずは、特別支援学校の校長として誰からも話しやすい存在になるよう積極的に学校の外に出て多くの方と話すようにしています。 プレゼン資料はタブレットに入れておき、必要であれば説明に活用しています。(佐塚先生)

質問 特別支援学校から大学を目指す子供さんがいるという話があったが、勉強のフォローは家庭で行われるのですか?

回答 障害が重度な子どもたちの比率が高いですから、職員はそちらに多く取られます。少ない教員による小集団での教科指導になります。また、専門教科担当教員が指導するような教員配当がされていないので、一般高等学校と同じような授業はできません。特別支援学校は自立活動が中心の教育課程であるので、大学受験に向けての勉強のフォローはご家庭にも協力をしてもらわないと厳しいと思われます。(佐塚先生)

質問 副学籍というのは、全国でもあるのでしょうか。

回答 各学校の学区内に居住する、特別支援学校に在籍する児童生徒名が分かる横浜のシステムは、全国にはないように思われます。このシステムで交流がスムーズにできるようになってきています。全国に広がって欲しいと願っています。(佐塚先生)

これまでに開催された市民講座

神戸にて開催された市民講座の内容はこちらでご確認ください。
2013年度の市民講座の内容はこちらでご確認ください。

先端生命医科学研究所

ページトップにもどる
公益財団法人パブリックヘルスリサーチセンター 〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1-1-7
プライバシーマーク 14200014(01)