臨床研究支援事業

CSP-HOR《ヘルスアウトカムリサーチ支援事業》

Comprehensive Support Project for Health Outcomes Research

年 会 2019年

第13回 CSP-HOR年会

PRO-CTCAEをどう生かすか

~患者視点の応用・医療現場での応用~

我が国でもようやく患者視点の医療あるいは臨床研究という言葉が使われるようになってまいりましたが、研究・診療いずれの取り組みも未成熟です。当財団ではHOR(ヘルスアウトカムリサーチ)支援事業として、CSP-HOR年会を開催してまいりました。今年は、米国NCIが開発し日本語版も利用可能となっている、患者による有害事象報告CTCAEの紹介と臨床応用を中心に講演を企画しましたが、米国NIHが開発した(しかし日本語訳が進んでいない)包括的QOL指標PROMISの紹介も含めました。
このPROMIS翻訳やまだまだ我が国では臨床応用が普及していないePRO(電子的収集によるPatient Reported Outcome)実装など、QOL/PRO評価に関する我が国の学術レベル向上と実務面での普及を図るため、財団CSP-HOR運営委員会を中心として、この分野の専門家を集結したコンソシウムを構築することを企画してまいりました。関係者間の合意がほぼできつつあることから、今回の年会ではその目的・組織・計画について概要を発表させていただくことといたしました。運営資金は主に企業からの協賛金に依存することとなりますが、本年会や研究会の開催・企業へのコンサルテーション以外に、共同利用できるシステム開発や、共同利用可能なデータベース構築、新しい調査票の開発支援も活動の視点に含めております。ぜひ皆様方のご意見を承りたいと思いますので、年会・懇親会へ奮ってご参加ください。

ヘルスアウトカムリサーチ支援事業(CSP-HOR)運営委員会
委員長 大橋 靖雄(中央大学 理工学部 人間総合理工学科)

第13回 CSP-HOR年会

テーマ
PRO-CTCAEをどう生かすか ~患者視点の応用・医療現場での応用~

日時
2019年6月22日(土)13:00~17:20 受付12:15

会場
東京大学医学部教育研究棟14階 鉄門記念講堂
(東京都文京区本郷7-3-1)
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/sympo/img/rinpatsu_map

会費
企業:10,000円(税込)
企業区分の方は、情報交換会へは会費不要にてご参加いただけます
アカデミア:5,000円(税込)
学生,患者さん,患者支援団体の方:3,000円(税込)
※参加費は当日受付にて承ります(現金対応のみとなります)
※学生の方は学生証をお持ちください

お申込み受付
お申込みは終了しました

お問い合わせ
公益財団法人パブリックヘルスリサーチセンター CSP-HOR事務局

メールアドレス

TEL
03-5287-2636

FAX
03-5287-2634

情報交換会

時刻
17:30~19:00

会場
東京大学医学部教育研究棟13階「カポ・ペリカーノ」

会費
2,000円(税込)当日、CSP-HOR年会の受付時にて承ります
CSP-HOR年会へ「企業区分」にてご参加いただく方は、情報交換会の会費は不要です

後 援

一般社団法人日本臨床試験学会
QOL/PRO研究会
認定NPO法人キャンサーネットジャパン
国際医薬経済・アウトカム研究学会(ISPOR)日本部会

プログラム

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第1部

司会:大橋 靖雄(中央大学 理工学部 人間総合理工学科)


「RESPECT試験における高齢者総合機能評価」13:00 ~ 13:30

川原 拓也(東京大学医学部附属病院 臨床研究支援センター)

※RESPECTとは…:
HER2 陽性の高齢者原発性乳がんに対する術後補助療法におけるトラスツズマブ単剤と化学療法併用に関するランダム化比較験。
トラスツズマブ単剤という抗HER2療法の治療選択肢を増やす、高齢者の適切な治療を模索するという目的にて行われました。


「PROMIS®の紹介と現状」13:30 – 14:10

大石 剛子(認知症介護研究・研修東京センター)

※Patient Reported Outcomes Measurement Information System (PROMIS®)とは:
米国で開発されたPRO評価システムで、健常者を含む様々な健康状態の人が回答できる。測定手法には回答項目数が固定される方法以外に、コンピュータ適応型テスト(CAT)を用い各回答者の状態に適した少数の項目で評価する方法もある。現在、日本語版を含め他言語版の開発が進行中です。


「PRO-CTCAEの紹介」14:10 - 14:50

山口 拓洋(東北大学大学院医学系研究科 医学統計学分野)


「QOL-PROの啓発・研究のためのコンソーシアム設立について」 14:50 - 14:55

大橋 靖雄(中央大学 理工学部 人間総合理工学科)


★ 休憩 ★ 14:55 - 15:10


第2部

司会:下妻 晃二郎(立命館大学 生命科学部 生命医科学科)


「QOL/PRO観察研究の実例」15:10 – 15:50

岩谷 胤生(国立がん研究センター東病院 乳腺外科)


「ePROへの期待」15:50 – 16:20

近藤 俊輔(国立がん研究センター中央病院 肝胆膵内科/先端医療科)


「EORTC尺度開発に関するプロジェクトについて」16:20 - 17:00

木川 雄一郎(神戸市立医療センター中央市民病院 乳腺外科)


<質疑・応答> 17:00 - 17:20


情報交換会 17:30~19:00

会場:東京大学医学部教育研究棟13階「カポ・ペリカーノ」